数字は読めるのに理解してない…子どもに数の感覚を育てる方法3選
数字は読めるのに、もしかして数の意味は分かっていないのかな?って不安になりますよね。
実は、「数字を順番に言えること」と「物の数を正しく理解すること」は別の力です。
幼児期は、数字を暗記するだけでなく、実際の物を数える・比べる・分ける経験を通して、少しずつ数の感覚が育っていきます。
この記事では数字は読めるのに物を数えられない理由や、数の概念を育てるために家庭でできる教え方を紹介します。
わが家で取り入れた数の感覚を育てる方法もまとめていますので、いいなと思うところがあればぜひ参考にしてください。
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なぜ「1、2、3」と言えるのに数え間違えるの?
数字を順番に言えることと、モノの数を正しく理解することは別です。実物を数えることで、少しずつ理解を深めることができます。
数字を言えることと数の理解は違う
「1、2、3」と言えたからといって、数をきちんと理解しているとは限りません。
数字の順番は覚えていても、物の数とまだ結びついていないことがあるからです。
たとえば、1から10までスラスラ言える子でも、目の前にあるブロックを数えると途中でズレてしまうことがあります。
数字を読むことと、実際の個数を理解することは別の力です。
数字を言葉として覚えている
幼児は数字を歌や言葉のように覚えることが少なくありません。
「1、2、3、4、5」と順番に言えても、それぞれの数字が何個を表しているのかまでは、まだ理解できていない場合があります。
数に慣れるための第一歩として、数字を言えるようになることは大切です。
ただし、数の概念を身につけるためには数字を実物と一緒に使わないと、なかなか理解が深まりません。
1つずつ対応させる力がまだ育っていない
物を正しく数えるには、目の前にある物1つに対して、数字を1つずつ対応させる力が必要です。
ところが、この力がまだ十分に育っていないと同じ物を2回数えてしまったり、飛ばしてしてカウントしてしまいます。
子ども自身はきちんと数えているつもりでも、頭の中で「どの物に、どの数字を対応させたか」が整理しきれていない状態です。
数字を知らないのではなく、物と数字を1つずつ結びつける力がまだ発達の途中にあることが、数え間違いの原因です。
親が先に答えを教えている
子どもが迷っていると、親はつい先に答えを教えたくなりますよね。
ただ、子どもが考える前に「3個だよ」「違うよ、4個でしょ」と言ってしまうと、自分で数える経験が減ってしまいます。
幼児期は、間違えながら数え方を覚えていく時期です。
間違える前に止めすぎると、自分でズレに気づいて修正する力も育ちにくくなります。
数字は読めるのに数えられない幼児のよくある特徴
数字は読めるのに物を数えると間違える場合、数え方そのものにまだ慣れていないことがあります。
数えている途中でズレる
数字は順番に言えていても、指を動かすスピードと数字を言うタイミングが合わないことがあります。
たとえば、ブロックを指差しながら「1、2、3」と言っているつもりでも、指の動きが先に進んでいたり、同じ場所で止まっていたりすると、実際の数とズレてしまいます。
子ども自身はきちんと数えているつもりなので、間違えたことに気づいていない場合もあります。
このようなときは、いきなり多い数を数えさせるのではなく、2個や3個など少ない数から始めると分かりやすいです。
親が一緒に指差ししながら、ゆっくり「1個、2個、3個」と確認していくと、数字と物の数が結びつきやすくなります。
同じ物を2回数えてしまう
数えている途中で、すでに数えた物をもう一度数えてしまうこともあります。
特に、おもちゃやブロックがバラバラに置かれていると、どれを数えたのか分からなくなりやすいです。
その場合は、数えた物を少し横に移動させてみてください。
たとえば、お菓子を1個ずつ右から左へ動かしながら数えると、「もう数えた物」と「まだ数えていない物」が見た目で分かります。
特に幼児期は頭の中だけで整理するより、実際に手を動かしながら数えるほうが理解しやすいです。
数が増えると混乱する
3個くらいまでは数えられても、5個以上になると急に迷うことがあります。
数が増えるほど目で追う物が多くなり、どこまで数えたか分からなくなるケースがあります。
- 数字を言う
- 指を動かす
- 物の場所を覚える
この一連の流れを同時に行うため、幼児にとっては意外と難しい作業になります。
無理に10個、20個と数えさせる必要はないので、まずは2〜3個の少ない数から始めて、「数えられた」という感覚を持ってもらいましょう。
数の概念はいつから身につく?3歳・4歳・5歳の年齢別目安
数の概念は、何歳で急に身につくものではありません。3歳・4歳・5歳と少しずつ数字に親しむようにしましょう。
3歳は数字に親しむ時期
3歳頃は、まず数字に親しむことから始める時期です。
いきなり計算の問題に取り組むと理解できず、算数が嫌いになるかもしれません。
たとえば、お菓子を2個並べて「1個、2個」と一緒に数えたり、階段を上りながら数えたりするだけでも数に触れるきっかけになります。
親と一緒に数える経験を重ねることで、数字と物の数が少しずつ結びついていきます。
3歳ではできる・できないを細かく見るより、数に楽しく触れているかを大切にしながら続けていきましょう。
4歳は数える・比べる時期
4歳頃になると、ただ数字を言うだけでなく実際に数えるたり比べたりすることが増えてきます。
数を読むだけでなく、実物を見ながら考える機会を増やすと、数の感覚が育ちやすくなります。
たとえば、ブロックを3個と4個に分けて「どっちが多い?」と聞いたり、お菓子を同じ数ずつ分けたりすると、遊びの中で数に触れられます。
並べる・分ける・集めるといった動きも、数の理解につながります。
4歳では、計算を急ぐよりも数えることや比べることを生活の中で増やしてみましょう。
5歳は足し算の土台を作る時期
5歳になると、数の大小や順番を理解して、足し算の考え方がついていきます。
ただし、いきなり「2+3=5」のような式で教える必要はありません。
まずは、お菓子やブロックを使って「2個と3個を合わせると全部でいくつ?」と考えるほうがわかりやすいです。
式を覚える前に、実物を見ながら「増える」「合わせる」「全部でいくつ」を体験することが大切です。
5歳では、足し算ができるかどうかだけで判断せず、数を合わせる感覚が育っているかを見ていきましょう。
数の概念を理解するために必要な5つの力
数の概念は、数字を順番に言えるだけで身につくものではありません。物を数える・比べる・分ける力が少しずつ育つことで、算数の土台ができていきます。
数唱|順番に数を言う力
数唱とは、「1、2、3、4、5」と数字を順番に言える力のことです。
幼児期は、歌や遊びの中で自然に数字を覚えることがあります。
お風呂で数を数えたり、階段を上りながら「1、2、3」と声に出したりするだけでも、数字に親しむきっかけになります。
ただし、1から10まで言えても、実際に物を数えるとズレることはあります。
まずは数字に楽しく触れながら、少しずつ実物と結びつけていくことが大切です。
1対1対応|物を1つずつ数える力
1対1対応とは、物1つに対して数字を1つずつ合わせて数える力です。
たとえば、ブロックを数えるときに、1つ目を「1」、2つ目を「2」、3つ目を「3」と順番に対応させます。
この力がまだ育っていないと、同じ物を2回数えたり、途中の物を飛ばしたりしやすくなります。
子どもが物の数を間違えるときは、数字を知らないのではなく、この1対1対応がまだうまくできていない場合があります。
最初は、指差ししながら一緒に数えてください。
お菓子やブロックなら、数えた物を横に移動させると、どこまで数えたか見た目で確認できます。
口だけで数えるより、手を動かしながら数えるほうが、幼児には理解しやすいです。
集合数|全部でいくつか分かる力
集合数とは、最後に言った数字が「全部の数」だと分かる力です。
たとえば、ブロックを「1、2、3、4」と数えたあとに、「全部で4個」と理解できることを指します。
子どもによっては、最後まで数えられても、最後に言った数字が合計を表しているとまだ分かっていない場合があります。
この力を育てるには、数え終わったあとに「全部でいくつ?」と聞くのが効果的です。
「1、2、3。全部で3個だね」と確認することで、最後の数字が全体の数を表すことに気づきやすくなります。
足し算や引き算にもつながるので、慣れてきたら「増えたらどうなる?」「減ったらどうなる?」という声かけも効果的です。
数の大小|多い・少ないを比べる力
数の大小とは、どちらが多いか・少ないかを比べる力です。
数字だけで「5は3より大きい」と理解する前に、幼児期はおもちゃを3個と5個に分けて「こっちのブロックのほうが多いね」「同じ数にできるかな?」と声をかけてみてください。
実物を並べたり分けたりしながら比べることで、量の感覚が少しずつ育っていきます。
合成・分解|数を分けて考える力
合成・分解とは、数を合わせたり、分けたりして考える力です。
たとえば、「3と2で5」と考えるのが合成です。
反対に、「5は2と3に分けられる」と考えるのが分解です。
この力は、足し算や引き算を理解する前の大切な土台になります。
お菓子を2個と3個に分けて、「合わせると何個?」と聞いたり、5個のお菓子を「2個と3個に分けてみよう」と遊んだりすると、自然に足し算や引き算に触れられます。
合成・分解の感覚が育つと、足し算や引き算を丸暗記ではなく、意味を考えながら理解しやすくなります。
数の概念を育てるために家庭でできる教え方
数の概念は、特別な教材がなくても家庭の中で少しずつ育てられます。お菓子やブロックなど身近な物を使いながら、数える・比べる・確認する経験を増やすことが大切です。
お菓子やブロックを数える
数の概念を育てるには、まず実際に触れる物を使って数えるのが分かりやすいです。
お菓子やブロック、積み木のような身近な物を使うと、数字と個数が結びつきやすくなります。たとえば、お菓子を3個並べて「1個、2個、3個」と一緒に数えるだけでも、数を実感しやすくなります。
このとき大切なのは、1つずつ指差ししながらゆっくり数えることです。
口だけで「1、2、3」と言うよりも、物を見ながら指を動かすほうが、どの物を数えているのか分かりやすくなります。数えた物を少し横に動かすと、同じ物を2回数えるミスも減らしやすいです。
最初から10個以上を数えさせる必要はありません。まずは2〜5個くらいの少ない数から始めると、子どもも取り組みやすくなります。
「全部でいくつ?」と聞く
物を数えたあとは、「全部でいくつ?」と聞くようにすると、数の理解につながりやすくなります。
子どもは「1、2、3」と数えられても、最後に言った数字が合計だとまだ分かっていないことがあります。そのため、数え終わったあとにもう一度「全部で何個だった?」と確認することが大切です。
たとえば、ブロックを「1、2、3、4」と数えたあとに、「全部で4個だね」と声をかけます。
このやり取りを繰り返すと、最後に言った数字が全体の数を表していることに気づきやすくなります。これは、数の概念の中でも大切な「集合数」の理解につながります。
ただ数を唱えるだけで終わらせず、「全部でいくつ?」まで確認すると、数の意味が少しずつ深まりやすくなります。
多い・少ないを比べる
数の概念を育てるには、多い・少ないを比べる経験も大切です。
お菓子やブロックを並べて、「どっちが多いかな?」と聞くと、子どもは目で見ながら量の違いを考えられます。数字だけで比べるより、実物を使ったほうが幼児には分かりやすいです。
たとえば、片方にブロックを3個、もう片方に5個置いて比べてみます。
最初は見た目で「こっちが多い」と答えても問題ありません。慣れてきたら、一緒に数えて「3個と5個だから、こっちのほうが多いね」と確認すると、数と量が結びつきやすくなります。
多い・少ないの比較は、同じ数に分ける遊びにもつなげられます。「同じ数にできるかな?」と声をかけるだけでも、数を考えるきっかけになります。
すぐに答えを教えない
子どもが迷っていると、親はつい答えを教えたくなります。
ただ、子どもが考える前に「3個でしょ」「違うよ、4個だよ」と言ってしまうと、自分で数える経験が少なくなります。数の概念を育てるには、子どもが自分で考える時間を残すことも大切です。
もちろん、困っている子どもを放っておく必要はありません。
迷っているときは、「もう一回ゆっくり数えてみようか」「どこから数える?」といったヒントを出すくらいがちょうどよいです。答えを教えるより、数え方に気づける声かけを意識すると、自分で考える力につながります。
わが家でも、すぐに答えを言わず、少し待つようにしていました。時間はかかりますが、自分で数え直して答えにたどり着く経験は大切です。
間違えても数え直す
数え間違えたときは、責めるよりも一緒に数え直すことが大切です。
幼児期は、同じ物を2回数えたり、途中で飛ばしたりすることがあります。そのたびに強く注意すると、子どもが数えること自体を嫌がってしまうかもしれません。
間違えたときは、「もう一回ゆっくり数えてみよう」と声をかけるくらいで十分です。
数え直すことで、どこでズレたのかが分かりやすくなります。指差しが早すぎたのか、同じ物を2回数えたのか、物がバラバラで見にくかったのかも確認できます。
大切なのは、失敗をなくすことではありません。間違えても確認すれば大丈夫だと分かると、子どもも安心して数に向き合いやすくなります。
数の概念を身につけるためにおすすめの教材・遊び
数の概念を育てるには、実物を数える遊びと、数字に触れる教材を組み合わせると進めやすいです。子どもが楽しく続けられるものを、短時間から取り入れるとよいでしょう。
お菓子・ブロック・積み木
数の概念を育てるには、まずお菓子・ブロック・積み木のように実際に触れる物が使ってみましょう。
目の前にある物を1つずつ数えられるので、数字と個数を結びつけやすくなります。
たとえば、おもちゃを3個並べて「1個、2個、3個」と数えたり、ブロックを同じ数ずつ分けたりするだけでも、数の感覚に触れられます。
▼実際の写真
「こっちが多いかな?」「同じ数にできるかな?」と声をかければ、数の大小や分ける感覚にもつながります。
特別な教材を買わなくても、家にある物を使って数える経験を増やすことができます。
数カード・ドットカード
数カードやドットカードは、数字と量を結びつける練習におすすめです。
数字カードは数字を読む練習に使えますが、それだけではなかなか個数をイメージできません。
そこで、イラストが描かれたカードと組み合わせると数字と量を結びつけやすくなります。
▼実際の写真
ドットカードは、点の数を見て「いくつあるかな?」と考えられるのがよいところです。
最初は1〜5くらいの少ない数から始めると、子どもも答えやすくなります。
慣れてきたら、同じ数の数字カードとドットカードを合わせる遊びにしてもOKです。
折り紙・図形遊び
折り紙や図形遊びも、幼児期の算数にピッタリです。
数の概念というと数字や個数に目が向きがちですが、折り紙では「半分にする」「同じ形に折る」「三角形や四角形を作る」といった感覚に触れられます。
たとえば、折り紙を半分に折るだけでも、同じ大きさに分ける感覚を身につけることができます。
▼実際の写真
また、三角形や四角形を見つけたり、ブロックで形を作ったりする遊びは、図形への理解にもつながります。
勉強感が少ないので、子どもが嫌がりにくい点も取り入れやすいポイントです。
計算ドリル
紙の計算ドリルも、数字を書く練習になるおすすめの教材です。
アプリやカードで数字を見慣れていても、自分で数字を書くのが難しくなる子も少なくありません。
小学校に入ると数字を書く場面が増えるため、少しずつ鉛筆を使う練習にもなります。
▼実際の写真
ただし、幼児期に紙ドリルを長時間やらせる必要はありません。
同じような問題が続くと、子どもによっては飽きてしまいます。わが家でも、紙ドリルは長く続けるより、短時間だけ取り入れていました。
算数アプリ
算数アプリは、ゲーム感覚で数の概念が身につきやすい教材です。
幼児期は机に向かってひたすら勉強するより、楽しく取り組めるかどうかが大切です。
算数アプリなら、数字や数の問題を遊びながら学ぶことができ、子どもが自分で進めやすいのもポイントです。
▼実際の写真
わが家では「トドさんすう」という算数アプリを使って数や計算に触れる時間を作っていました。
算数アプリをいくつも試しましたが、息子が一番楽しめたのが「トドさんすう」です。
こちらの記事で詳しく解説しているので、よかったらご覧ください。
数の概念を教えるときに注意したいこと
数の概念を育てるときは、早く進めることよりも子どもが嫌にならないことが大切です。数字の暗記や計算だけに偏らず、子どものペースを見ながら進めましょう。
数字の暗記だけにしない
「1、2、3」と言えるようになると、数を理解できたように見えます。
ただし、数字を言えることと、物の数が分かることは別です。1から10まで順番に言えても、目の前のお菓子を数えると途中でズレることはあります。
そのため、数字を暗記させるだけで終わらせないことが大切です。
数字カードを読む練習だけでなく、お菓子やブロックを実際に数える経験も一緒に増やしましょう。「3」と読めるだけでなく、「3個ある」と分かるようになるには、実物と数を結びつける時間が必要です。
幼児期は、数字をたくさん覚えることよりも、数と個数を結びつけることを重視したほうがよいです。
すぐに足し算へ進めない
数字が読めるようになると、次は足し算を教えたくなるかもしれません。
しかし、数の理解があいまいなまま「2+3=5」のような式に進むと、子どもが混乱しやすくなります。式の形だけを覚えても、「2個と3個を合わせる」という意味が分かっていなければ、本当の理解にはつながりにくいです。
まずは、具体物を使って「全部でいくつ?」を考えることから始めるとよいです。
たとえば、お菓子を2個と3個に分けて、「合わせると何個になるかな?」と聞いてみます。実際に目で見て数えることで、足し算の意味をイメージしやすくなります。
足し算は、数のまとまりが少しずつ分かってからでも遅くありません。焦って式を教えるより、実物を使って考える経験を増やすことが大切です。
他の子と比べない
数の理解は、子どもによって進み方が大きく違います。
同じ5歳でも、足し算に興味を持つ子もいれば、まだ物を数えるほうが楽しい子もいます。早くできる子を基準にすると、親も子どもも疲れやすくなります。
SNSや周りの子の様子を見ると、つい比べたくなることもありますよね。
しかし、幼児期の算数では「何歳でどこまでできるか」よりも、子どもが前向きに数へ触れているかのほうが大切です。昨日より少し丁寧に数えられた。前より「全部でいくつ?」に答えようとした。そうした小さな変化を見てあげると、家庭学習は続けやすくなります。
他の子と比べるより、わが子のペースで少しずつ進めることを意識しましょう。
アプリやドリルを放置しすぎない
算数アプリや紙ドリルは便利ですが、渡して終わりにしないほうがよいです。
子どもが一人で進めていても、内容を理解しているとは限りません。アプリでは、なんとなくタップして正解している場合もあります。紙ドリルでも、答えは書けているように見えて、数え方を理解していないことがあります。
もちろん、毎回つきっきりで見る必要はありません。
大切なのは、ときどき横で見て「どうやって考えたの?」と確認することです。短い声かけを入れるだけでも、子どもが本当に理解しているか見えやすくなります。
アプリやドリルは、数に触れるきっかけとして使いやすい教材です。ただし、数の概念を育てるには、親の声かけや実物を数える経験も一緒に入れたほうがよいです。
親の期待を押しつけない
子どもが少しできるようになると、「もっとできるかも」と期待したくなります。
その気持ちは自然ですが、期待が強くなりすぎると、子どもにとって負担になります。親が焦っていると、子どもも「間違えたら怒られる」「できないとダメ」と感じやすくなります。
幼児期の算数は、成果を急ぐ時期ではありません。
嫌がる日は無理に進めず、短く終わらせても大丈夫です。紙ドリルを嫌がるなら、ブロック遊びやおやつを数えるだけでも数に触れる機会になります。
子どもの表情や反応を見ながら、無理なく調整することが大切です。親のペースではなく、子どもが楽しく数に向き合えるペースを意識しましょう。
数を数えられない幼児に関するよくある質問
数の概念があいまいでも足し算に進めていい?
数の概念があいまいでも、実物を使う形であれば足し算に触れても大丈夫です。ただし、いきなり式だけで教えると意味を理解しにくいことがあります。最初はお菓子やブロックを使い、「2個と3個を合わせるといくつ?」と考える形にすると、足し算の意味をイメージしやすくなります。
5歳で数えられないのは遅い?
5歳で物の数をうまく数えられなくても、すぐに遅いと決める必要はありません。数字を読めることと、実際に物を数える力は別です。1から10まで言えても、ブロックを数えるとズレることはあります。不安な場合は、2個・3個など少ない数から一緒に確認し、正しく数えられる経験を少しずつ増やしていきましょう。
数え間違えるときはどうすればいい?
数え間違えたときは、すぐに強く注意せず「もう一回ゆっくり数えてみよう」と声をかけるのがおすすめです。指差ししたり、数えた物を横に動かしたりするとズレを減らしやすくなります。責めるより、安心して数え直せる雰囲気を作ることが大切です。
アプリだけでも数の概念は育つ?
算数アプリは、数字や数に楽しく触れる入口としてかなり使いやすいです。ゲーム感覚で繰り返し取り組めるため、家庭学習の習慣づくりにも向いています。ただし、完全に任せきりにせず、親がときどき声をかけると、理解しているか確認しながら進めやすくなります。
数える練習は毎日必要?
数える練習は、毎日きっちり時間を決めて行う必要はありません。食事中におかずを数えたり、買い物で「りんごを2個取って」とお願いしたりするだけでも十分です。無理にドリルを続けるより、子どもが嫌がらない範囲で、生活や遊びの中に少しずつ数える機会を入れることが大切です。
まとめ|物を繰り返し数えて少しずつ慣れることが大切
数字を読めることと、物の数を正しく理解することは同じではありません。
「1、2、3」と言えていても、実際におもちゃやお菓子を数えるとズレてしまうことはあります。
幼児期は、数字を言葉として覚える力と、物を1つずつ数える力が少しずつ結びついていく時期です。
まずは指差ししながらゆっくり数え、間違えたら責めずに一緒に数え直しましょう。
そうした小さな積み重ねが、幼児期の算数の土台になります。
子どものペースに合わせて、無理なく数に触れる時間を増やしていきましょう。
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