【元算数講師が解説】幼児の算数は何歳から始める?3歳・4歳・5歳でやるべきこと
「算数って何歳から始めればいいの?」
「幼児に勉強させるのは早すぎかな…」
「小学校へ入る前に先取り学習させたい!」
子どもには早い段階で算数を学ばせて、入学してからつまずかないようにしたいですよね。
この記事では3歳・4歳・5歳の年齢別にわが家で取り入れた学習方法を紹介します。
「これいいな」と思う内容があれば、ぜひお試しください。
幼児期の算数はぜひ家庭で取り組もう
幼児期の算数で最も大切なのは、計算スキルではなく「数って楽しい」と感じる気持ちを育てることです。
そのため机に向かう勉強ではなく、家庭で楽しみながら数に慣れていく方法がおすすめです。
- おやつを分けるときに「何個ずつにする?」と聞く
- おもちゃを片付けながら「全部でいくつある?」と数えさせる
- 時計を見て「いま何時何分?」と考えさせる
- お菓子の個数と値段を計算させてみる
- 階段の数で数字が増えていく感覚を身につける など
息子には完璧に理解させるというより「算数って楽しい」と感じられるように心がけました。→実際の内容はこちら
就学前から数に触れておくと、小学校入学後の授業にもスムーズになじみやすくなります。
幼児の算数は何をすべき?年齢別の目安
幼児の算数は、年齢によって取り組みやすい内容が変わります。
3歳の算数は「数に親しむこと」から始める
3歳の算数は、計算を教えるよりも「数に親しむこと」から始めましょう。
- 1から10まで数字を言う
- おもちゃを並べながら「1個、2個、3個」と数える
最初は数を飛ばしたり指差しと数字が合わないかもしれませんが、急ぐ必要はありません。
まずは数字の音に慣れ、「数えるって楽しい」と感じてもらうことが大切です。
▼絵本でも数に触れられる

4歳は数えるだけでなく、比べる・分ける遊びも取り入れる
4歳ではただ数字を読むだけでなく、実際の物を数えたりどちらが多いか比べたりする遊びがおすすめです。
- お菓子を分けるときに「どっちが多いかな?」と聞く
- ブロックを並べて「同じ数にできるかな?」と考えさせる
「3と2で5」「4個から1個取ると3個」のような考え方も、最初は式ではなく遊びの中で十分です。
正しく計算できることよりも、数が増える・減る・同じになるといった感覚に触れることを大切にしてください。
5歳の算数は足し算・引き算の土台を作る
歳は小学校入学前の最後の1年です。簡単な足し算や引き算に触れやすくなる時期で、就学前の準備にもつながります。
ただし、いきなり式だけを見せて「2+3=5」と覚えさせるよりも、具体的なものを使って考えるほうが理解しやすいです。
わが家では算数アプリを使って、数のかたまりや簡単な計算に触れました。
画面上で数を見たり、動かしたりしながら考えられるので、紙の問題だけよりも入りやすかったように感じます。
▼計算問題にチャレンジしてみる

5歳の終わりには簡単なかけ算まで計算できるようになりました。
▼単純なかけ算なら解けるように

もしお子さんが「数字は読めるのに物を数えると間違える」場合は、足し算に進む前に数の感覚を育てることが大切です。詳しくは「数字は読めるのに理解してない…子どもに数の感覚を育てる方法」をご覧ください。
わが家が幼児期の算数で取り入れてきたこと
実際にやってみた算数の勉強法は以下のとおりです。
- 算数アプリ(トドさんすう)
- 紙ドリル
- 折り紙
- 日常の数遊び
算数アプリ(トドさんすう)
わが家では、3歳頃からトドさんすうというアプリを使い始めました。
最初は、数字を見たり、数を数えたりするような簡単な内容からです。いきなり計算をさせるというより、ゲーム感覚で数に触れられるところがよかったです。
▼100マス計算では数に慣れることができる

トドさんすうでは数字だけでなく、簡単な計算や図形に触れる場面もあります。子どもにあったレベルでやれば効果的に力がついていきました。
トドさんすうの年齢別レベルを解説した記事もぜひチェックしてください。
▼立体図形もイメージしやすい問題がある

トドさんすうを実際に使って感じた良かった点や気になった点は、トドさんすうのレビュー記事で詳しくまとめています。料金やクーポンについても整理しているので、気になる方はあわせて参考にしてください。
紙ドリル
トドさんすうは楽しく数に触れるには便利でしたが、数字を書く練習は紙ドリルで補いました。
小学校に入ると数字を読めるだけでなく自分で鉛筆を持って線を書いたり数字を書くといった練習が必要だと感じたためです。
▼5歳になったら計算ドリルを開始

ただ、紙ドリルを長くやらせると、息子の場合は飽きやすかったです。特に同じような計算問題が続くと、途中から作業のようになってしまい、楽しそうではありませんでした。
折り紙
計算だけでなく、図形に触れる遊びとして折り紙も取り入れました。
折り紙は、三角に折る、四角に折る、半分にする、重ねるといった動きが自然に出てきます。遊びながら、三角形や四角形、左右の形、半分という感覚に触れられるのがよいところです。
▼折り紙で図形をイメージできた

幼児期の算数というと、どうしても数字や計算に目が向きがちです。しかし、小学校に入ると図形の考え方も出てくるため、早い段階から形に親しんでおくことにも意味があると感じました。
折り紙は勉強っぽさが少ないので、子どもも取り組みやすいです。わが家では、算数の時間として構えるのではなく、遊びの中で図形に触れる方法として使っていました。
日常生活の中で数遊び
特別な教材を使わなくても、家庭の中には算数につながる場面がたくさんあります。
たとえば、
- おやつを分けるときに「何個ずつにする?」と聞く
- 階段を上りながら数を数える
こうした声かけだけでも数に触れる機会になります。
▼お金を数えるのも勉強になる

▼計算だけでなく思考力が必要な遊びもやってみた

こうした遊びは、勉強時間をわざわざ作らなくても取り入れられます。
忙しい日でも生活の中で数に触れられるので、幼児期の算数には向いていると感じました。
幼児の算数を家庭学習で続けるコツ
幼児の算数を家庭で続けるには、教材の良し悪しだけでなく、親の関わり方も大切です。
ここではわが家で意識した関わり方を紹介します。
- 正解よりも考えた過程をほめる
- 親が教えすぎず子どもが考える時間を残す
- 嫌がる日は無理にやらせない
正解よりも考えた過程をほめる
こどもが算数の問題を解くとき、答えが合っているかだけを見ないようにしました。
もちろん正解できたらうれしいですが、それ以上に「どう考えたか」を見ることが大切だと感じます。
たとえ答えが間違っていても、自分なりに数を数えたり、指を使って考えたりしていれば、その過程を褒めることを意識しました。
「よく考えたね」「そこに気づいたのがいいね」といった過程を褒めることを重視しています。
親が教えすぎず子どもが考える時間を残す
子どもが迷っていると、親としてはすぐに答えを教えたくなります。
ただ、早く教えすぎると、子どもが自分で考える前に親の答えを待つようになることがありました。特にアプリ学習では、横で見ているとつい口を出したくなります。
そんなときでもすぐに答えを言わず、少し待つようにしています。
子どもが考えている間は見守り、どうしても止まってしまったときだけ「どこを見たらわかりそう?」とヒントを出す形にしました。
完全に放置するのではなく、必要なところだけ手助けするくらいがちょうどよいと感じています。
嫌がる日は無理にやらせない
子どもが嫌がる日は、無理に算数をやらせないようにしています。
その日の気分や疲れ具合で集中力が大きく変わります。
昨日は楽しくできたことでも、今日はまったくやりたがらないこともあります。
そういう日に無理に進めようとすると、算数そのものを嫌がる原因になりかねません。
そのため、嫌がる日はドリルはやらず、アプリやブロックなどの別の遊びに切り替えるようにしています。
幼児の算数でうまくいかなかったこと
幼児期の算数は、始めればすぐに楽しく続くわけではありません。
親がよかれと思ってやらせても子どもの気分が乗らなかったり、アプリを適当に進めてしまったりすることもありました。
- 無理やりやらせてもうまくいかなかった
- 放置するとアプリの問題を適当に解いてしまった
- 計算ドリルばかりだと算数が好きになれなかった
無理やりやらせてもうまくいかなかった
親が「今日はこれをやらせたい」と思っていても、子どもの気分と合わない日はありました。
特に、疲れている日や別の遊びに夢中になっている日は、無理に算数へ切り替えようとしてもうまく進みません。紙ドリルを開いても手が止まったり、アプリを始めても集中できなかったりすることがありました。
そういう日に無理に続けると、子どもだけでなく親も疲れてしまいます。
それからは、短時間で終える、別の日に回す、数遊びだけにするなど、無理に続けないようにしています。
放置するとアプリの問題を適当に解いてしまった
算数アプリは、一人でも進めやすいところが便利です。
ただし、完全に任せきりにすると、内容をあまり考えずに進めていることもありました。画面を見ながら何となくタップして、たまたま正解しているように見える場面もあります。
わが家でも、トドさんすうを使う中で「本当に理解しているのかな?」と感じることがありました。そういうときは、横で少し見ながら「どうしてこれを選んだの?」と聞くようにしました。
聞いてみると、きちんと考えているときもあれば、なんとなく押しているだけのときもあります。そこが分かるだけでも、親の関わり方を変えやすくなりました。
計算ドリルばかりだと算数が好きになれなかった
紙のドリルは数字を書く練習や、手を動かして考える練習にはおすすめです。
ただ幼児期に計算ドリルばかり続けると、息子の場合はあまり楽しそうではありませんでした。
同じような問題が並んでいると、途中から作業のようになってしまい、集中も続きにくかったです。
▼数字を書くのも難しくて集中させるのが難しかった
もちろん紙ドリルが悪いわけではありませんが、幼児期は計算量をこなすことよりも数に触れる楽しさを残すことのほうが大切だと感じました。
そのためわが家ではアプリで楽しく数に触れたり、折り紙で図形に親しむようにしました。
幼児の算数で注意したいこと
子どもが数に興味を持ち始めると、親としては「もっとできるようになってほしい」と思いますよね。
しかしその気持ちが強くなりすぎると、子どもにとって算数が楽しめないため次の3つに注意しましょう。
- 他の子と比べない
- ずっと1人で放置しすぎない
- 親の期待を押しつけない
他の子と比べない
幼児期は、同じ年齢でもできることに大きな差があります。
数字に早く興味を持つ子もいれば、なかなか関心を示さない子もいます。5歳で足し算が好きな子もいれば、まだ数を数えるほうが楽しい子もいます。
わが家では、息子が5歳で簡単な掛け算につながる場面もありました。ただ、これは「5歳で掛け算ができるべき」という話ではありません。あくまで、トドさんすうや日常の数遊びを続ける中で、結果的にそうなった一例です。
SNSや周囲の子の様子を見ると、つい比べたくなることもあります。しかし、幼児期の算数では、早く進むことよりも、子どもが前向きに取り組めるかのほうが大切です。
ずっと1人で放置しすぎない
アプリやドリルは便利ですが、渡して終わりにしないほうがよいです。
特にアプリは一人で進めやすい反面、親が見ていないと、内容を理解せずに何となく進めてしまうことがあります。ドリルも同じで、答えだけを書いていても、考え方まで分かっているとは限りません。
とはいえ、ずっと横について教える必要はありません。忙しい日もありますし、親がつきっきりになると負担も大きくなります。
完全に管理する必要はありませんが、完全に任せきりにもしない。幼児の算数では、ゆるく見守るくらいが続けやすいと感じています。
親の期待を押しつけない
子どもが少しできるようになると、親はつい次を期待してしまいます。
- 「もう少しできるかも」
- 「ここまで進めたい」
こう思うこと自体は自然ですが、その期待が強くなりすぎると子どもにとって負担になりかねません。
幼児期の算数は、成果を出す時期というより、数や考えることに興味を持つ時期です。できない日があっても、前に戻る日があっても、それだけで失敗ではありません。
幼児の算数に関するよくある質問
子どもが算数を嫌がるときはどうする?
子どもが算数を嫌がるときは、無理に続けないようにしてください。嫌がる理由はいくつ考えられます。
- 問題が難しすぎて集中力が下がる
- 同じ内容に飽きている
- 親が横から口を出しすぎてやる気が下がっている など
まずは短く終わらせるか、アプリなどの別の遊びに切り替えてみてください。幼児期は、算数を嫌いになる前に休むことも大切です。できた部分だけを褒めて、「今日はここまでで終わり」にするほうが次につながりやすくなります。
3歳・4歳で算数を教えるのは早すぎる?
3歳・4歳で算数に触れても、早すぎることはありません。ただし最初から計算問題やドリルといった勉強ではなく、数を一緒に数えて遊びながら触れさせましょう。子どもが数字に興味を持ったタイミングで、生活の中に少しずつ取り入れるくらいがおすすめです。正解を求めすぎず、数に慣れることを優先しましょう。
5歳で算数はどこまでできればいい?
まずは、数を数える、数の大小がわかる、簡単な足し算や引き算の考え方に触れるくらいでOKです。たとえば、「2個と3個で全部いくつ?」のように、具体的なものを使って考えられるだけでも構いません。子どもによって進み方は違います。不安な場合は、先に進めることよりも、今できる範囲を楽しく続けましょう。
共働きで時間がない家庭でも家庭学習はできる?
共働きで時間がなくても、幼児の算数は少しずつ取り入れられます。長時間の勉強時間を作る必要はありません。5〜10分だけアプリを使ったり、食事中におやつの数を数えたり、お風呂で「あと何個?」と話したりするだけでも、数に触れる機会になります。大切なのは、毎日きっちり時間を決めるより、できるタイミングで生活の中に溶け込ませることです。親が疲れている日は、無理にやらなくても問題ありません。短くても、できる日に続けるくらいの気持ちで十分です。
幼児の算数はアプリだけでも大丈夫?
アプリは子どもが楽しく算数に触れられてとても便利です。わが家でもトドさんすうを使うことで、数や計算に触れる時間を作りやすくなりました。ゲーム感覚で進められるので、紙ドリルより取り組みやすかったです。ただし、アプリだけでなく紙ドリルもぜひ併用してください。アプリでは完全に放置すると、なんとなくタップして進めてしまう場合があります。ときどき横で見て、「どうやって考えたの?」と聞くだけでも集中力が変わります。
[/box05]
まとめ|幼児の算数は年齢に合わせて楽しく続けることが大切
幼児期の算数で最も大切なのは、計算スキルではなく「算数って楽しい」という気持ちを育てることです。
中学・高校で数学が苦手になる子の多くが、幼児期から小学校低学年で算数につまずいています。だからこそ、早い段階で「数って楽しい」と感じる気持ちを育てることが、将来の算数力につながります。
わが家では、トドさんすう・紙ドリル・折り紙・日常生活の数遊びを組み合わせながら、少しずつ算数に触れてきました。
就学前から家庭で算数に触れておくことで、お子さんは小学校入学後も自信を持って算数の授業に向き合えるようになります。
記事内でご紹介したトドさんすうについて、気になる方はこちらの詳しい体験談をご覧ください。


